小さくてかわいい子どもの足。その足は、成長とともにどんどん変化していきます。骨が完全には固まっておらず、関節が柔らかい。かかとが小さくて、つま先が広がった扇型の子どもの足は、大きさだけでなく、形も構造も大人の足とは異なるのです。
1950年代に、早くも子ども向けの上履きを展開し始めたムーンスターは、70年代にはベビーシューズの生産を開始、1982年には健康な幼児の足の発達を促すベビーシューズを整形外科医師とともに共同開発しました。
そして今、累計4000アイテム以上の機能性子ども靴を世に送り出しています。
そのムーンスターがバックアップする、子ども靴専門店「ゲンキ・キッズ」は研修を受けたスタッフが足型を計測し、お子様の成長に合わせたシューズをご提案します。
最近では、外反母趾をはじめとする大人の足に見られる障害が、子どもにも見られるようになっていると言われています。それは、運動不足が原因と言われていますが、足に合わない靴を履いていたり、履き方が正しくなかったりすることも原因として考えられます。
人間の足は、およそ3~15歳までに年間約1cmのスピードで成長するそうです。つまり、子どもの足は軟骨と柔らかな組織で形成されている発育途中の状態。そのため、良いことにも悪いことにも影響を受けやすく、靴を正しく選んで正しく履くことが大切です。
また、一人ひとりの足の形は違います。薄くてほっそりした足もあれば、厚みがあって幅が広い足もあります。どの指が一番長いかも違っていて、ほとんどの人が左右の足で違いがあります。
だからこそ、子どもの靴選びはとても重要なのです。
子供の成長にとって、
靴の果たす役割はとても大きいものです。
では、子ども靴に求められる機能とは、
一体どのようなものなのでしょう。
ずばり、もっとも大切な子ども靴の役目は、足を保護すること。そして、運動性を確保して助長することや、足の成長を妨げないことも大切です。そんな子ども靴を選ぶためには、成長段階別に靴を選ぶことをおすすめします。
骨の正常な発達とつまずき防止に重点をおいた靴を選んでください。大切なのは、立ち姿勢で足にフィットするものを選ぶこと。素材は柔らかくて足に馴染むもの、靴底も踵から3分の2あたりで曲がるものがよいでしょう。デザインは、柔らかい関節を保護するためにも、足首まで深さがあり、かかと部分が補強されたものを。サイズは、かかとを合わせて靴を履き、指先に7~10mm程度のゆとりがあるのが適当です。また、親指が反り返るくらいの余裕も必要です。
1歳から2歳にかけては、成長するにしたがって歩き方が変わります。変化時期は子どもによって異なりますが、とことこ歩き出すと運動量も増え、汗をかきやすくなるため、通気性や吸湿性に優れた素材を選びます。デザインは、きちんとフィットして脱げにくいものを。サイズは、かかとを合わせて靴を履き、つま先に7~10mm程度のゆとりがあるのが理想です。
2歳を過ぎたら、走り回っている姿も見られます。自意識も強くなり、なんでも自分でやってみたい時期なので、靴も自分で着脱しやすいものがよいでしょう。「上手に履けたね」と褒めてあげることと、ちゃんと履けているかチェックすることを忘れずに。また、機能的な靴を選ぶのはもちろんですが、こまめに靴を洗うことも必要です。
3歳までは柔らかな足も、4~7歳の間に人間の基本的な動作のほとんどができるようになり、運動量が飛躍的に増え、足の骨も急速に発達します。土踏まずの形成は3歳頃から。運動量が激しいため靴が傷みやすくなり、足にも負担がかかります。痛み、足指の変形、皮膚炎、靴ズレなどのトラブルが出やすくなるので注意してあげてください。靴の構造も、激しい運動に対応できるように、かかとやつま先が保護されたものを選んでください。また、子どもの足は汗っかきで、靴内の湿度があがると雑菌が繁殖しやすくなります。通気性の高い素材が望ましく、前足部や後部に換気孔が空いていたり、雑菌の繁殖を抑える加工が施された靴もあるので、選ぶ際の参考にしてください。
子ども靴専門店「ゲンキ・キッズ」では、
足型計測機“フッ撮る”を常設し、
足の情報を素早く読み取って、
お子様にぴったりの靴をご紹介します。
「ゲンキ・キッズ」が提案するのは、フィッティングを重視した靴選び。まずは、足のサイズ計測から始まります。ムーンスター独自の足型計測機“フッ撮る”なら、お子様が楽しみながら計測機に乗っているうちに、足サイズの計測が完了。その情報をもとに、ムーンスターの久留米本社にある「月星大学院」の講習で子どもの足への専門知識を身に付けたスタッフが、お子様の足に合った靴をお選びします。
ザインや機能性も見比べながら、お子様の足に合った靴を選んだら、いよいよフィッティング。ここでも、覚えておきたいポイントがあります。まずは靴にかかとを合わせ、つま先部に多少の余裕があるかを確認します。続いて、甲のベルトや紐を締めて、フィット感を調べます。必ず両足とも履いてみて、さらには可能であれば歩いてみましょう。
「ゲンキ・キッズ」では、成長に合わせて靴を選べるよう、3~4ヶ月に一度、足のサイズをチェックすることをおすすめしています。
計測準備ゆっくりフッ撮るに乗り、
体重が均等にかかるよう
立ち位置を調整します。
計測足の長さだけでなく、
足の幅などを素早く計測します。
計測結果のご案内プリントされた計測結果をもとに
スタッフが説明します。
フィッティングお子様の足サイズに合った靴を提案し、
サイズが合っているか確認します。
1873年の創業以来、ひたむきに高品質な
ものづくりを続けてきたムーンスター。
福岡県久留米市の自社工場で培った
技術力の結晶ともいえる、
子ども靴がここにあります。
足袋専門店として始まり、底にゴムをひいた“地下足袋”を開発したことから、ムーンスターのシューズメーカーとしての歴史がスタート。その妥協を許さないものづくりの姿勢は今も脈々と受け継がれ、赤ちゃんのファーストシューズからスニーカー、婦人靴や紳士靴まで、すべてのアイテムにこだわりが注がれています。
社のある久留米工場での靴づくりを代表するのが、生ゴムに硫黄を加えて熱反応によりソールとアッパーを接着するヴァルカナイズ製法と、加熱した合成樹脂を金型に流し込んで成形するインジェクション製法。
なかでもヴァルカナイズ製法は手間も時間もかかるため、国内で採用しているメーカーはわずかしかありません。しかしムーンスターでは、しなやかで丈夫な仕上がりと美しい風合いを叶えるために、昔ながらの製法を守り続けています。それは子ども靴であっても、大人用の靴であっても変わりません。
一つひとつ職人の手によって仕上げられ、厳しい品質基準をクリアした靴だけが、お子様の育ち盛りの足を守る、ムーンスターの子ども靴としてお客様のもとへ届けられるのです。
もちろん、海外の工場でつくられた製品であっても、久留米工場で培った技術や品質管理体制が受け継がれた“久留米クオリティ”が、しっかり息づいています。