大切なお子様の靴を選ぶ前に、まずは子どもの足について知ることが大切です。子どもの足は大人の足とは違います。その特徴を理解したうえで靴を選ばなければ、足の成長を妨げるだけでなく、さまざまな疾患のリスクも高まってしまうのです。
ここでは、子どもの足の特徴を知り、正しく靴を選ぶ方法をご提案します。
大人の足の成長は止まっていますが、子どもの足は毎日成長しています。まだ骨も完全に固まっていないので、足に合わない靴を履くと外反母趾などの足の病気になってしまう恐れもあります。幼児の足は、ほとんどがやわらかい組織と軟骨でできているため、外的な影響を受けやすいのです。
また、足のかたちや発育の程度は個人差があり、同じ靴でも、肉づきのよい子にはきつくてはきにくい、やせ気味の子にはゆるくて脱げやすい、ということがあります。靴がはきにくいと、子どもは靴をはきたくなくなり、外へ出るのを嫌がるようになることもあります。元気に外で遊べるよう、お子様の足に合った靴選びを心がけましょう。
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足の形の違い
・子どもは、かかとが小さくつま先が広がった扇型の足
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足の骨の違い
・子どもはアーチ(土踏まず)が発育途上。
・幼児期は骨と骨の間が広く、関節が柔らかい。
・赤ちゃんの足の骨は約70%が軟骨。
小さな子どもは足が成長中であると同時に、歩きかたも練習中。そのため、歩行を妨げない靴を正しく選ぶことが重要です。また、成長の度合いや歩き方によって、靴に必要な機能も変わってくるので、成長に合わせて適した機能を備えた靴を選びましょう。
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まだ筋肉が弱く、両手でバランスをとりながら足裏全体を置くように着地します。
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小さなかかとで着地して、足の指でバランスをとりながら歩きます。
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歩くだけでなく走れるようになり、行動範囲がグンと広くなります。
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骨が成長し、走る、飛ぶ、跳ねるなどいろんな動作ができるようになります。
子どもの靴を選ぶには、足のサイズを正しく測ることが基本です。足の大きさには、足の長さを示す「足長」のほかに、足の太さを表す「足囲」があります。同じ17.0cmでも、人によってきつかったりゆるかったりするのは、この「足囲」が関係しているのです。靴を選ぶときは、まず、足のサイズを正しく測りましょう。
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計測用紙のかかと部分にかかとを合わせ、縦の線に人差し指の先を合わせます。一番出っ張っている指先部分にペンで線を引き、足の長さを測ります。これが足長となります。
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切り取ったメジャーを、親指の関節の一番出っ張っている部分と小指の関節の一番出っ張っている部分に合わせて、足の周囲の長さを測ります。これが足囲となります。
※計測する時間帯や体重のかけ方によりサイズが変化します。